【2007.04.14の日記】
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Ａ嬢と待ち合わせのため、筋トレ仕様自転車ででかける。 ここで筋トレ仕様自転車の仕様について、説明しておこう。 もともと私の自転車「優雅に叱責するいとこの来る日曜日」号は、左３速×右８速の24段変速だ。 今は右のレバーが壊れてしまい、右は８速固定。 ８速は高速移動時に使うギアで、非常に早い分、非常に重い。 左の３速ギアのみで操作すると、1-8か2-8か3-8が選択肢になる。 1-8は巡航速度のやや下。最高速に乗ってくると、ちと物足りない。 2-8は重過ぎてあまり使わない。普段は2-5辺りで十分な速度なんだが。 3-8はまったく使わない。しんどい。 走り始めは1-8で踏む足も重く、トップスピードになると1-8ではもの足りず、かといって2-8にすると重すぎてきっつい。 非常に中途半端なギア比。 ぬおーしんどいんだなや。特に坂道。 もう、上り坂の途中で止まったりできん。 下り坂の途中で積極的に止まるようにする。
Ａ嬢と合流。 たまたま銀座歩行者天国を通過。 おかげで非常にスムーズ。（ホントは乗り入れ禁止だが）
八重州ブックセンターへ到着。 養老孟司氏のトークショーへ。 トークショー会場は８階。 一度行った時にはまだ開場前で、二度目に行ったらあらかた埋まっており、選択の余地なく最前列に座ることになる。 紙が配られ「養老先生に質問があれば書いてください」となっている。 せっかくなので、２つ質問を書く。 でも、最終的に質問を書いた人は４人か５人くらいしかいなかった。 なんてやる気のない生徒たちだろう。
トークショーの内容については、司会というか聞き役が酷くてがっかり。 ＮＨＫのアナウンサーだそうだけど、 養老氏の話にまったくついていけてないし、会話の面白い芽をあらかた潰している。 でもＡ嬢の意見では、話が高尚になりすぎるのを防ぐにはあのくらいでいい、とのこと。 たしかにあんまり形而上学的な話に突っ込んでっちゃうと、ついてこれる人が限られちゃうのかもしれないけど。 彼女によると、トークショーには知識を得るためのものと、人柄に触れるためのものがあるのだそうだ。 今回は後者だから、話をあまり難しくしちゃいけないのだそうだ。 なるほど。
そういえば、野田元帥が小松左京やなんかと対談番組に出演した時のことを振り返って 「私の役どころは御大が高尚な話に突っ込んで観客を置き去りにしないよう、あくまでも庶民レベルの話にとどまらせるよう、食い下がる役だった」 と言っていたな。
養老先生への質問タイム。４～５人だけ。 時間がないのでパスされた感あり。
◆「ロボットに心を認めることになるのはいつ頃のことか」 という心身一元論的な命題をふっかけてみたのだが、 「ロボットは人間ではない。スイッチを切れるから」 とあっさり流される。ああ、そうか、解剖学者的だな。 私は哲学の授業で違う答えを教わったのだが。
◆「芸術とは何か」 これはインタビュアーであるｉ嬢がテーマにしている質問で、後でｉ嬢に結果を教えてあげようと投げてみたのだが、 これも「あなたご自身で決めればいい」と流される。時間の都合的。
八重洲ブックセンターを後にして、丸ビルへ。 今度は紙の展示会、「TAKEO PAPER SHOW 2007」。無料。 先週行ったＫちゃんがＡ嬢に「面白かったから行ってみたら」と勧めたらしい。
会場は芋の子を洗うよう。 一日の来場者が3000人以上になるくらいの人気らしい。 会場にはアルファベットのＡからＺまで26のテーブルが設置されている。 そして各テーブルにはさまざまな、紙を使った展示が置かれている。 展示物はすべて、そのアルファベットで始まる名前の紙を使っている。 Ａはアラベール、アリンダ、アレザンの３つの紙。 また、施策物は企業がコラボレートし、アーティストが担当している。 紙袋などもあるし、ブックレット、カレンダーなどもある。 丸ビル内の当該ショップで買い物をすると、その展示物をもらえることも。 なるほどなー。 各テーブルには係員が１人ついていて、紙の説明をしていた。 テーブルを一個一個見て回る。けっこう混雑しているので、テーブルに人だかりがしているとちょっと近寄りがたい。 なんかバーゲン会場にいるような気分だ。 写真撮影可の会場で、カメラを持っている人が多かった。 あと学生らしき人が多くて、真面目にメモをとったりしていた。 どうやら、芸術系か出版志望の学生のようだ。
Soup Stock Tokyoも出品していた。 Ｖの項目で、「ヴィベール」という、厚手の布のような感じの、もこっとした紙製品で作ったバッグ。 丸ビル店でスープを持ち帰りにすると数量限定でもらえたらしい。 Ａ嬢は「これは芸術家のＮに教えてあげたい」と電話をかけ始める。 そういう発想が、Ａ嬢のすごい、いいトコロだと思う。 面白いから友達に知らせたい、というような発想を、Ａ嬢はよくする。 私にはない発想だ。
電話をかけたところ、Ｎさんも「TAKEO PAPER SHOW」に行くつもりで、丸ビル内部のクアアイナにちょうど来ているところだった。 クアアイナでランデヴ。会場の様子など知らせる。 ちなみに「ランデヴ」って私の中では「接近遭遇」という意味のただのフランス語で、ロマンチックな意味合いは少しもない。 フランス語か、でなければ宇宙工学の用語だな。
Ａ嬢と一緒に軽くご飯を食べよう、ということになったので、店を探しながら自転車で移動。 銀座でＡ嬢が「エルメスに寄りたい」と言うので、エルメスへ。
銀座エルメスの上階にはギャラリーのようなものがあって、何かしら展示のようなものをやっている。 今は「メゾン四畳半」という展示の準備中らしいが、準備段階から公開していた。 別室には「ヴィーナスの誕生」みたいな大きな真珠貝があって、そこに乗って写真を撮っていいということだったので、Ａ嬢と一緒に撮影。 「（ヴィーナスの誕生の）ポーズをとって」 と言われ、そのポーズで撮影。なんだかなぁ(苦笑) 自転車で店を探すうち、流れ流れて品川まで。 しかもマクドナルドかよ、みたいな。初バジルえびフィレオ。 ボリューム感は物足りないけど、味は悪くないかな。 パラサイヨのミーティングには間に合わず、飲み会から。
日記の読者に「最近の日記を見てたらなんか心配になるよ。大丈夫？」 と心配される。ご心配をおかけしまして。まぁなんとか。 仲直りの糸口はつかみましたよ。 飲み会の席はＲさまとお隣という僥倖。 お箸と取り皿をお店にもらってくれたり、お世話になる。 ええ人や。アロマセラピーの資格は試験が終わって、今、結果待ちらしい。
パラカップ運営事務局長Ｙ嬢と会話。 最近仕事を辞めて、主婦（というかパラカップ）になった彼女は、自宅で一人でパラカップの仕事をしているのがイヤで、ヒマな時に手伝いに来てくれる人を募集しているらしい。 Ｙ嬢「家でひとりで作業してると嫌になってくるよね」 もが「そ、そう？」 あたしゃ全然平気なんだが(苦笑)
Soup Stock Tokyoを束ねる男、“大将”Ｔ氏に「TAKEO PAPER SHOW見て来たよ」と言ったら「シブいもんチェックしてるね」と嬉しそう。 「やっぱりチェックはしてるんだ」と言うと 「そりゃそうだよ」と返事が返ってきた。 そりゃそうか。経営者になったことがないのでよくはわからんのだが。 というかよく考えてみれば、社員が会社の関連イベント知ってて当たり前か。 あたしゃそういう観念がないので、よく自社の情報について知らなくて恥ずかしい目にあったもんだった。
『スープで、いきます 商社マンがSoup Stock Tokyoを作る』という書籍には遠山氏が書いたSoup Stock Tokyoのイメージ企画書を、Ｔ氏は毎日持ち歩いている、と書かれている。 「企画書を持ち歩いてるってのは本当？」ときいたら、 これまた嬉しそうに「今この瞬間は持ってない」とのこと。 じゃあ普段はやっぱり持ち歩いてるんだ。 「あまり知られてない方の『電子メールのある一日』も面白いんだ。今度見せてあげるよ」と言ってくれる。
Ｔ氏はふと「みんなどのくらいSoup Stock使ってるのかな」と市場調査を開始。 近くにいたＡ嬢やＲ嬢に「どのくらいの頻度でSoup Stock Tokyoを使っているか」尋ねる。 職場や自宅の近くにSoup Stockがあるかどうかでずいぶん違う。 最多はＳ嬢「週イチくらい」。 大将は結果を聞くたび胸を押さえてドキドキしている。 「そんなドキドキしながら経営してんの？」と笑うと 「そりゃあ、そうだよ」と返事。 大将でさえドキドキしながら経営してんのかー。そういうものかー。
Ｓ嬢、Ｒ嬢とパラサイヨゴスペル2008の話。 Ｓ嬢のビジョンの確かさに圧倒される。流石だなー。 やっぱり私は組織で「ビジョンを見る役」ではないなぁ、と思う。 多苗尚志の日記によれば私がパラサイヨゴスペル2007で果たした役割は「スーパー補佐」ということだったが、 私自身、ゴスペルチームで私が果たすべき役割は「気の効いた雑用係」だと考えていた。そう思う。
みんなで品川まで歩く。Ｍ嬢やＥ嬢と話しながら。 品川で飲みに行く連中と別れ、解散
