彼女の頭の中の色鉛筆

彼女の頭の中の色鉛筆

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私の頭の中の消しゴムという映画がある。例によって見てないのにあらすじだけ読んで知ってるかのように書くけれども、若年性アルツハイマーで記憶を失っていく女性の話だ。 →私の頭の中の消しゴム - Wikipedia 今日ふと思ったんだけども、うちの2歳半の娘の頭の中には色鉛筆があって、今、彼女の画用紙は真っ白なのだ。彼女にとって3年前は存在せず、3年後も同じように遠い。彼女にとっては今だけが存在する。だから「今あなたに時間をとれません」と彼女に伝えるのは「一生あなたに時間をとれません」と言うのに等しい。だから彼女は泣くのではないか。 もちろん彼女に時間を取れないときはある。実際には、彼女の一生は彼女が思うより長い。ただそのメカニズムというか心性を理解することは大事じゃなかろうか。

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