エアバス エコノミークラスの2列目の不思議

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写真を注意深く見て頂きたい。一見、何の写真だかわからないと思う。これはハノーバー出張の帰り、ミュンヘン→羽田便エアバスのエコノミークラス2列目に座った私の席から撮った写真である。

よく注意して見て頂ければ、私のテーブルの中央の線と、前の席の手すりが直線で並んでいることが見てとれる。

この不思議さを理解して頂くには、想像力を働かせて頂かねばならない。テーブルの中央の線は私の席の中央を通る線。だが前の席の手すりがそこにある、ということは、半分ズレた席になっているということになる。

そのどこが悪いのか、という人はもう少し想像力を働かせて欲しい。例えば映画館で、前席と半分ズレているのとはわけが違う。旅客機の座席は、前の席と機能的に一体化している。具体的にはテレビであるし、ポケットであるし、カップホルダーである。

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最初、ハノーバーで発券された搭乗券は55Gの席だった。 これはまさにコント55号へのオマージュに他ならぬ、と喜んだのもつかの間、搭乗する瞬間、ゲートに搭乗券をかざした瞬間に席替えチケットが発券され(こんなの初めて!)私の席は23Dとなっていた。同僚4人が横に並んだことから考えて、何かの調整が入ったことは間違いない。

しかしながらこんな珍妙な座席も初めてだ。

エコノミークラス1列目(22列)は3席なのだが2列目(23列)からは4席になっている。そのため、半分ズレた状態。テレビもカップホルダーも。私の左手元の操作パネルは、私の右前方、隣に座る弊社社長と共有する位置のモニターに繋がっている。もし私がモニターで映画でも見るなら、首を終始右に曲げておかねばならない。事実、私の隣の社長はずっと右を向いていた。ちなみに右端23Gの席はモニターも手すりから出る。通路に少し張り出す感じだ。不幸中の幸いと言うべきか、私のテーブルは手すりから出るので半分ズレたテーブルを使う心配はない。

どうしてこうなったのだろう? ビジネスクラスの席と通路の場所が違うため、22列を3席にせざるを得なかったようだ。それにしても、この設計はないんじゃないかなぁ…。