カンスト

ここのところ、カンストという単語が頭に浮かんで離れないのだ。しかし、この単語、あまりにも一般的じゃないよなぁ。

カンスト」はゲーム用語というか、むしろゲーマー用語というべきか、おそらくコアゲーマー(熱心なゲーマー)の間で使われる用語の一つである。私もゲーム業界に入るまで聞いたことがなかった。私がゲーマーとして未熟?ということもあるが、若いころ(10代)にほとんどゲームセンターに行かなかったり、ゲームセンターに行くようになってからも単身行くことを好んだためだろうと思う。

カンストとは「カウンターストップ」のことだ。

たとえば、謎の村雨城でアイテムを集め続けると、255個でカウンターが止まる。それ以上アイテムを持つことはできない。プログラムの設定で2の8乗(256)が限界に設定されている。ドラゴンクエスト1作目では、EXPの上限が65535。これも2の乗数……だったはず。

ゲーマーの間ではスコアによってゲームの技量を測るという文化があった(現在では廃れつつある)わけだけれど、ある種のゲームではスコアに「カンスト」が発生し、「ハイスコアの上限」というものが存在する。その場合、「カンスト」はいわばそのゲームをプレイする技量の最上級を意味するわけで、「○○のゲームをカンストまでやった」と言えば、「人に言って恥ずかしくないレベルまでやりました」という意味になる。

なんでこういう話かというと、会社の出勤簿に有休残数が表示されているのだが、先月ふと見たら、私の残有休が40でカンストしているのであった。あわわ。高い有休消化率を誇る弊社なのに……。 というわけで、少し意識して有休使っていかないとナ。