ココスの逆襲、または、逆襲のココス

あまりに美味しくない店に遭遇すると、あれは夢だったんじゃないかと思って、定期的に確かめに行きたくなる癖がある。

たとえば、代々木駅前の「かつや」のカツは異常に小さい。そんな馬鹿な、ああいうチェーン店では肉の重量を計っているんだから、と言うのなら、行って確かめてみるがいい。私はもう2度も確かめた。そんなに肉が小さい「かつや」が実在するわけがない、あれは夢だ。今日これから行ってみればきっと普通の大きさで「ああ、あれは俺の勘違いだったんだな」と思って、そして笑い話になるのさ。そうに決まっている……小さッ! 小さいよこれ小さい。 繰り返して言うが、嘘だと思うのなら、行って確かめてみるがいい。私もまたたぶん、近くを通ったらのれんをくぐってしまうだろう。かつやのカツがあんな小さいはずはない、そう、たとえ仮に二度小さかったとしても、今頃は改善されているさ、と思って入るのだ。身代りの友を救う為に入るのだ。王の奸佞邪智を打ち破る為に入るのだ。入らなければならぬ……というわけじゃないんだけど、入っちゃう。「好奇心は猫を殺す」の謂いである。

ココスの逆襲、または、逆襲のココスさて、会社から最も近い(ということは我が家からも近い)ファミレス、ココス。私が久しぶりにココスに行こうと思ったのも、こうした私の性癖がなせる技だった。以前2回ほどランチをとった記憶があるのだが、満足した記憶がない

私はファミレスに対してどっちかというと好意的で、ロイヤルホストデニーズ、ガスト、どこへ行っても割と満足である。そもそも、ファミレスといえばファミリーなレストランであり、本社と言えば親も同然・店舗と言えば子も同然。そんな仁義の世界に生きるファミレスで、不味いメニューが流通し、さらにそれをいつまでも放っておくなんてことがあるだろうか。

いや、あれは悪い夢だ。忘れてしまえ。というわけで、行って確かめてみよう。たまたま今日は一人で夕食だし。ココスへ。

■メインのお料理

ココスにとって不公平にならぬよう、お薦め度高そうなハンバーグフェア商品をオーダー。 ビーフハンバーグステーキ&牡蠣グラタン Bセットでお願いします。

無事到着したハンバーグは……うわぁ、圧延鉄板そっくり! なんで四角いのこれ。見た目で既に堅そうなんですけどすげー堅そうなんですけど。やっとこで掴んでトンカチでガツンガツンやりたくなる堅さなんですけど。見た目が。

ビーフハンバーグステーキ&牡蠣グラタン @ココス

店員は何故かナイフとフォークを向こう向きに置いていった。あれ、僕今一人で店に入ったよね。誰を見たのそこに?(ガクガクブルブル) そしてBセットはスープがつく……よな。店員に確認。「あ、今お持ちします(にっこり)」……じゃなくて! ごめんなさいじゃないのかそこは! そういう順序がフツーなのかこの店は! スープを飲んだらハンバーグが冷めるハンバーグを食べたらスープが冷めるって、そういう二者択一を迫る店なのかここは! そういう店なのかココスは!

ここまでの段階で、敗北感濃厚。なんか客商売の半分って、社員教育だなって思う。いやほかの業種でもそうか。製造業でもそうか。

ハンバーグは、生焼けの肉を、丸い小さな焼き石の上で焼き締めて食べるというスタイル。それはそれでいいんだけど、石が小さいし、肉が石に焦げ付くので食べづらい。私、自分のフォークとナイフの扱いは平均レベルだと信じてるんだけど、すげ食べづらい。その後ソースをこれ浸けるんだよなきっと。焼け石の上にかけるわけにいかないし……これもまたぽろぽろこぼれて食べづらい。 ただし、よくよく焼いて食べると、スパイスの味が効いててけっこう美味しいことがわかった。ほほう、これは新しい発見よな。てことは、最初から焼いてくれてたら……いや、まぁ、手間とお値段の兼ね合いがありますからね。贅沢は言っちゃいかん。

グラタンはフツーに美味しかった。ほっ。

■デザートのお時間

というようなことをTwitterに書き込みしていたら、@makotonoha より 「モチモチクレープ(イチゴフェア)も美味しいよ~!」とのオススメあり。

飯が終わって一段落したこのタイミングでデザートのオススメ……貴様ココスの回し者か。しかも男が一人で絶対頼まなさそうなイチゴフェアのピンク色したクレープ…… その挑発乗ったァァァ! ←挑発に弱い

というわけで「苺のもちもちクレープ」もご注文。

苺のもちもちクレープ @ココス これは良かった。もちもちしたクレープの歯ごたえが嬉しい感じ。まじオススメです。

@essunn からは

というツイート。 その挑発乗ったァァァ! ……と言いたいとこだけど、さすがにデザート二連チャンは無理ス(汗) 次回があったら。

■結論:ココスなりの楽しみは見いだせる

費用対効果で見れば決して満足度が高いとは言えない。が、鉄板状ハンバーグキチンと焼いたら意外と美味しいとか、デザートメニューが急に突然美味しいとか、そこここに隠された喜びを探し出すのが、ココスの楽しみ方であると割り切ることで、なんだか満足感のようなものは得られるとわかった。ひとつの人生の切り口だと考えて頂ければ幸い。 ……なんで喜びを明示せずに隠してあるのかはお察し下さい

ちなみに、ドリンクバーはかなり充実しており、紅茶も、名前覚えられなかったけど、美味しかった。紅茶の美味しいファミレスって意外と少ないので、貴重だ。今のところ、ドリンクバーとデザートで攻めるのが安定して楽しめる方針かもしれない。